BLOG&COLUMN

スタッフブログ・家づくりコラム

NEW

2025.02.06 / 家づくりコラム

リビング階段のメリット・デメリットを解説!どんな家庭におすすめ?

リビング階段は、おしゃれで開放感のある空間を演出し、家族のコミュニケーションが増えるなど、さまざまなメリットがあります。

一方で、音やにおいが広がりやすい、冷暖房の効率が悪くなるといったデメリットがあります。

 

 

 

リビング階段は、簡単にいうと「リビング内に設けられた階段」のことを指します。

近年、子育て世代を中心に人気のある住宅設計のひとつです。

リビング階段は家族のコミュニケーションの場として魅力的ですが、プライバシーや冷暖房効率への影響を考慮することが大切です。

自分たちの生活スタイルに合った配置を検討しましょう。

本記事では、リビング階段のメリット・デメリット、配置の工夫や寒さ対策について詳しく解説します。

リビング階段のある開放的な家を実現したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

リビング階段のメリット

リビング階段は、家族のつながりを大切にしたい方や、空間をおしゃれに演出したい方のニーズにマッチしたデザインです。 ここでは、リビング階段がもたらすさまざまなメリットを詳しく解説するとともに、どのようなご家庭に適しているのかについてもご紹介します。ぜひ参考にしてください。

●コミュニケーションの機会が増える

リビング階段の最大の特長は、家族間のコミュニケーションが自然に生み出される点です。階段を利用する際に必ずリビングを通る必要があるため、家族が顔を合わせる機会が増えます。日常のあいさつが自然に交わされるようになり、家庭内の会話が活発になるでしょう。 とくに子育て世代にとって、家族間のコミュニケーションは大切です。自室で過ごす時間が長い子どもも、リビングを通ることで親が自然に子どもの様子を確認できるようになります。 さらに、リビング階段は子どもが帰宅したことを確認しやすくなるため、家庭内の安心感が高まります。子どもが学校や習い事から帰宅して荷物を自室に置きに行く際、家事をしている親がリビングから階段越しに子どもの様子を確認しやすくなるでしょう。

 

●開放感をもたらしてくれる

リビング階段は、住空間全体に開放感をもたらす要素として注目されています。リビングと階段が一体化することで、空間に広がりが生まれ、家全体をより広く見せることができます。また、吹き抜けを取り入れることで、自然光が室内にいきわたり、明るく快適なリビング空間が実現します。 とくに、都市部の狭小住宅や限られた敷地面積での住宅設計では、開放感の演出が重要です。リビング階段にすることで閉塞感を軽減し、広々とした快適な生活空間を作り出せます。 株式会社グランレブリーでは、大開口の吹抜けリビングの住まいを提案しています。こちらから施工事例をご覧いただけます。

 

●リビングがおしゃれに見える

リビング階段には、家全体の空間デザインを向上させるという魅力もあります。リビング階段を設けることで、階段が単なる移動手段ではなく、家のインテリアとしての役割を果たすようになるでしょう。 また、素材やデザインを工夫することで、住まい全体のインテリア性を高めることが可能です。たとえば、木材やアイアンを用いたモダンなデザインの階段は、リビング全体に洗練された雰囲気を与えます。 スケルトン階段やオープン階段のようなデザインは、スタイリッシュな印象を与えるだけでなく、軽やかさと透明感を生み出し、空間をより広く感じさせる効果があります。 このように、リビング階段はインテリアの一部として機能し、家全体のコーディネートに大きく影響します。

 

●効率のよい動線を作れる

リビング階段は、移動のための廊下を通らずに直接上下階に移動できるため、効率の良い動線の間取りが作れます。 たとえば、リビングから階段を通じて直接キッチンや水回りにアクセスできる設計にすることで、家事動線がスムーズになります。毎日の家事や育児が快適になるため、時間に追われる共働き家庭にもおすすめです。 家事動線だけでなく、生活動線を優れたものにできるところもポイントです。リビング階段を介して、寝室や子ども部屋に直結する間取りを採用することで、家族の生活動線を短縮できます。これにより、家族全員の日常的な移動の負担が軽減され、家全体の使い勝手が向上するでしょう。

 

●さまざまな活用方法がある

リビング階段は、家族のライフスタイルや価値観に応じて、柔軟にカスタマイズできる点でも注目されています。 階段下のスペースを収納として利用すれば、日用品や掃除用具、子どものおもちゃなどを整理整頓しやすくなります。また、デスクスペースにすることで、家族が共有できるスタディコーナーやワークスペースにできます。 さらに、リビング階段のデザインそのものを空間に溶け込ませることで、インテリア性と機能性を兼ね備えた空間を作り出せます。たとえば、階段の側面を飾り棚として活用する、階段下にペットの寝床を設置するなど、リビング階段ならではの工夫が可能です。 このように、リビング階段は単なる構造の一部ではなく、家族の絆を深め、暮らしを豊かにするための重要な要素であるといえるでしょう。 株式会社グランレブリーでは、LDKにアイアン手摺のスケルトン階段を配置したモダンスタイルな住まいづくりを提案しています。

 

 

リビング階段のデメリット

リビング階段には多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。デメリットを事前に把握し、家庭のニーズに合うかを検討しましょう。 ここでは、リビング階段の主なデメリットのほか、どのようなご家庭に不向きなのかを具体的に解説します。

●音や臭いが広がりやすい

リビング階段は、1階と2階をつなぐ開放的な構造のため、音や臭いが上下階に伝わりやすい特徴があります。リビングでの会話やテレビの音が2階に届きやすく、静かな環境を求める家庭には不向きです。料理の際に発生する臭いも2階まで広がりやすいため、キッチンで頻繁に調理する家庭では臭いが気になる場合があります。 こうした問題を軽減するためには、階段周辺に扉を設置する、または換気システムを導入するのが効果的です。とくに、2階を寝室や勉強部屋として使用する場合は、生活音や臭い対策をしっかり考慮する必要があります。

 

●冷暖房の効率が悪い

リビング階段は構造上、冷暖房効率の低下が避けられません。冬場には、暖かい空気が2階に上がることでリビングが冷えやすくなり、夏場は冷たい空気がリビングに滞留し、2階が暑く感じられます。 エアコンの温度を、冬は高く、夏は低く設定し、長時間使用する必要があるため、光熱費が増加する可能性があります。 対策としては、高断熱・高気密住宅の設計を取り入れることが効果的です。また、サーキュレーターやシーリングファンを利用して空気を循環させることで、冷暖房効率を高めるのも有効です。

 

●玄関から直接2階に上がれない

リビング階段は、玄関→リビング→2階という動線になるため、玄関から2階に行く場合、移動距離が長く、ドアを開ける手間が増えます。 たとえば、外出中に急に雨が降って、戻ってすぐに2階のバルコニーに干している洗濯物を取り込みたい時などは、玄関から直接2階に上がれるホール階段の方が便利に感じるでしょう。 ただ、リビング階段でも、できるだけ玄関近くに設置すれば、2階への移動がスムーズになります。また、共働きで日中家を空ける家庭は、室内干し用のランドリールームを設けるのもおすすめです。

 

●来客と顔を合わせやすい

リビング階段の構造上、2階へ移動する際に必ずリビングを通ることになります。そのため、来客が2階に用事がある場合、家族と顔を合わせる機会が多くなります。急な来客時や家族がリラックスしている状況では、準備が整っていない場合に気まずさを感じるかもしれません。 たとえば、子どもが友人を2階の自室に招く際、リビングを通る必要があるため、親や家族と顔を合わせる可能性があります。来客の頻度が高い家庭や、家族構成によっては不便に感じるかもしれません。 間取り検討時は、リビングソファを階段から見えにくい位置に設置する、または仕切りを設けるなど、階段からの目線をシミュレーションしてプライバシーにも配慮しましょう。

 

 

リビング階段の間取り

階段をリビングのどこに設置するかは、それぞれメリット・デメリットがあり、家全体の動線や生活の快適さに大きく影響を与えます。 ここでは、リビングの入口側、中央、奥側に階段を配置した場合の特徴を詳しく解説します。それぞれの配置の特性を理解し、家族のニーズに合う間取りを選びましょう。

 

●リビングの入口側

リビングの入口側に階段を配置すると、動線が効率的になります。玄関から2階に上がるまでの移動距離が短くなり、来客や家族は2階に移動しやすくなります。また、活用できるリビングのスペースが広くなる点もメリットといえるでしょう。 一方で、入口付近は外気が入りやすいため、階段を通じて冷たい空気が2階に伝わりやすくなる点がデメリットです。この場合は、玄関とリビングの間に仕切りを設けるなどの対策を取りましょう。

 

●リビングの中央

リビングの中央に階段を配置する場合、階段を中心に家族が自然と集まりやすい空間を作れます。このレイアウトは、家族のコミュニケーションを重視したい家庭に適しているでしょう。また、階段をデザインの一部として活用することで、リビング全体がおしゃれな印象になります。 しかし、リビング中央に階段を設置すると、リビング全体のスペースが区切られて、家具の配置に制限が出る可能性があります。また、音や臭いが上下階に伝わりやすく、冷暖房の効率も悪くなります。シーリングファンの設置や、断熱性の高い住宅設計にして対策しましょう。

 

●リビングの奥側

リビングの奥側に階段を配置する場合、リビングを広々と使え、家具のレイアウトをしやすくなります。また、玄関からの冷気が直接階段に伝わりにくい点もメリットのひとつです。 ただし、リビングの奥に階段を配置すると、玄関から2階へのアクセスが長距離になり、動線が複雑になる可能性があります。また、生活動線を考慮して家具を配置する必要があります。 対策としては、設計時点でどのような家具を置くか綿密に計画を練る、または作り付けの造作家具などを組み込むことが有効です。造作家具は、好みのテイストに部屋を統一するうえでも非常に有力な選択肢といえるでしょう。

 

 

リビング階段の寒さ対策

リビング階段は、開放感やデザイン性が人気の間取りですが、冷暖房の効率が低下しやすく「寒さ」への対応が課題です。とくに、冬場は暖かい空気が上階に逃げ、リビングが冷える場合があります。 ここでは、リビング階段の寒さ対策について、具体的な方法を詳しく解説します。

 

●気密性と断熱性を高める

リビング階段による寒さを解決するには、住宅全体の気密性と断熱性を高めることが効果的です。外気温の影響を最小限に抑え、室内の温度を一定に保つことができ、冷暖房効率が向上します。 具体的には、高性能断熱材の使用や断熱性の高い窓ガラスの採用が有効です。断熱材としては、発泡ウレタンやグラスウールなど、施工方法やコストに応じて選択肢は豊富です。窓には複層ガラスやアルゴンガスを封入した窓ガラスを取り入れると、冷気の侵入を軽減できます。 基本的な対策として、ドアや窓の隙間を気密パッキンで塞ぐこともおすすめです。また、リビング階段周辺の壁や床に断熱材を追加することも、効果的です。

 

●空気を循環させる

リビング階段の寒さ対策では、上下階の空気を循環させることが重要です。効果的なのは、サーキュレーターやシーリングファンの設置です。これらの機器は、上昇した暖かい空気をリビングに戻す役割を果たし、室温のバランスを保つのに役立ちます。 シーリングファンは、効率的な空気の循環を実現できるうえ、インテリアに調和するデザイン性も兼ね備えている点が魅力です。 また、暖房器具の配置を工夫することで、空気の流れを改善できます。エアコンをリビング階段から離れた位置に設置することで、暖房効率を高められるでしょう。 さらに、床に置く補助暖房器具を使うことで、足元の冷えを防ぎながら、全体的な室温を上げることも可能です。

 

●ドアを取り付ける

リビング階段にドアを設置することは、寒さ対策において最も直接的で効果的な方法のひとつです。ドアは、暖かい空気が上階に逃げるのを防ぎ、冷たい空気がリビングに流れ込むのを遮断する役割を果たします。 透明なガラスドアや木製のドアなどさまざまあり、リビングのインテリアに合わせたデザインを選択できます。透明なガラスドアは光を通すため、リビングの開放感を損なわずに寒さ対策ができるでしょう。木製のドアは遮音性にも優れており、静音効果も期待できます。 夏はドアを開けて風を通し、冬は閉めて暖房効率を高めるなど、季節や状況に応じてドアを開閉することで、柔軟に使用できます。

 

●床暖房を導入する

床暖房の導入は、リビング階段の寒さ対策として有効です。床面から直接暖めることで、冷えやすい足元を快適に保つとともに、部屋全体の温度を均一に保てます。床暖房を設置することで、上下階の温度差を緩和し、寒さを感じにくくなるでしょう。 床暖房の種類には、電気式と温水式の2種類があります。電気式は設置コストが比較的低く、部分的な導入がしやすい点が特長です。一方、温水式は初期費用が高いものの、ランニングコストが抑えられるため、長期的に見れば、コスト効率の高い選択肢です。 家の構造や使用頻度、予算に応じて適切なタイプを選びましょう。

 

●カーテンレールを取り付ける

カーテンレールを階段の入り口や吹き抜け部分に設置し、厚手の遮熱カーテンを使用することで、冷暖房効率を高めることが可能です。カーテンは冷気の侵入を防ぐとともに、暖かい空気が上階に流れるのを遮断します。 カーテンレールは設置が比較的簡単で費用も抑えられるため、手軽に試せる寒さ対策といえるでしょう。さらに、カーテンレールのなかには、熱を遮断しやすい素材を使用したものや、断熱に優れた構造になっているものもあるため、こうした製品を選ぶことも有効です。 また、季節に応じてカーテンを取り外したり、交換したりすることで、デザイン性と機能性を両立させることもできます。

 

●全館空調システムを導入する

全館空調システムは、家全体の温度を均一に保つための包括的な解決策です。リビング階段のある住宅に適しており、上下階の温度差を解消します。空気の循環も自動的に行うため、快適な室内環境を維持できるでしょう。 全館空調システムの導入には高い初期費用がともないますが、断熱性の高い住宅と組み合わせることで、エネルギー効率が向上し、快適な暮らしを実現できます。全館空調システムを導入する際は、ハウスメーカーなど信頼性の高い業者に相談しましょう。 こちらの記事では、注文住宅のこだわりポイントについて解説しています。失敗しないためのコツも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

 

 

まとめ

本記事では、リビング階段のメリット・デメリット、間取りの工夫や寒さ対策などについて詳しく解説しました。

リビング階段は家族のコミュニケーションを促進し、空間に開放感やデザイン性をもたらす魅力的な設計です。

一方で冷暖房効率やプライバシー面での課題があることも忘れてはなりません。

これらの特徴を踏まえ、ライフスタイルに合う選択をしましょう。

リビング階段のある住まいをご検討中であれば、ぜひグランレブリーにご相談ください。グランレブリーでは、設計から施工までを一貫して行い、高品質で価値のある住宅を提供しています。

耐震等級3や一次エネルギー消費等級6に対応した高性能住宅、自由設計を活かしたデザイン性の高い家づくりのほか、土地探しから建築、アフターフォローまでトータルでサポートしているため、初めてマイホーム計画を立てる方も安心してお任せください。

グランレブリーでは資料請求やお問い合わせを随時受け付けており、イベントやモデルハウスの見学会も開催しています。

理想の住まいづくりの第一歩として、ぜひお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。


受付時間:9:00~19:00 (第一・三・五火曜日・水曜日定休)