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2024.09.23 / 家づくりコラム

使いやすい玄関をつくる間取りのポイントは?方角との関係性も解説

マイホームの顔であり、家族が毎日使う玄関は、どんな間取りが適しているのでしょうか。

使いやすさはもちろん、おしゃれさ明るさなども手に入れておきたいと考える方も多いかと思います。

使いやすい玄関づくりのポイントを詳しく解説します。

 

 

家族が毎日使うものであり、その家の顔ともなるのが玄関です。マイホームを建てるなら、

断然おしゃれで使いやすい玄関にしたいと考える方も多いのではないでしょうか。

そこで把握しておきたいのが、玄関づくりの際に押さえておきたい各種要点です。

本記事では、使いやすい玄関をつくるポイントや、方角と玄関の関係性など、

玄関づくりの初歩についてわかりやすくまとめました。

 

そもそも玄関とは?

玄関とは「建物の主要な出入口」を指します。マイホームの玄関は、家族が毎日出入りする場所であり、来客を招き入れる最初の場所でもあります。 毎日使う場所ですから、実用性を重視するのはもちろんですが、家の顔として個性を演出したいと考える方も多いでしょう。

玄関の一部に含まれるもの

玄関というと最初にドアを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、ホール、土間、上がりがまち、床、さらにはドアの外側に付いている庇(ひさし)や玄関ポーチ、その先の目隠しまで、そのすべてを含めて「玄関」と定義されます。 門から玄関ドアに至るまでのアプローチまでも、玄関に含めて考えるのがよいでしょう。今挙げたすべてを玄関と捉え、トータルコーディネートすることで、全体にまとまりが出ておしゃれな印象になります。

広さと位置

戸建住宅の玄関ホールと土間には、1.25~1.5坪(2.5~3畳)が必要とされています。おおよそこのくらいの広さなら、靴の脱ぎ履きなどするスペースとして余裕があります。 すなわち、もしもここにシューズクロークを設置したい、または車椅子などが日常的に通れるようにしたいと考えるなら、もう少し広く取ることがおすすめです。 玄関の適切な位置は、家全体の間取りによって変わります。一般的に、よく日の当たる南向きのスペースや、午前中に日光が入りやすい東向きのスペースが選ばれる傾向にありますが、日当たりのよさを居室にあてるために、玄関の場所を西向きや北向きに取ることもあります。 西向きや北向きの玄関でも、ドアにガラスをはめ込む、採光用の窓を大きく設置するなどの工夫で、光が入るようにすることも可能です。

 

玄関と方角の関係性

西向きや南向きの玄関を採用する人が多い、と先述しましたが、具体的に方角によって玄関の利便性などはどのように変わってくるのでしょうか。東西南北に分けて解説します。

東向きの玄関の特徴

太陽は毎日東の方向から昇ります。玄関を東向きに設置した場合、朝日が射す玄関から毎朝気持ちよく出かけられるでしょう。東の方角は、風水的にも運気が入ってくるよい方角とされています。 また、夏は南や西からの強い光を避けられるため涼しく保たれ、冬は1日の始まりに日差しが差し込む暖かな玄関になります。 ただし、玄関を東に置くのであれば、リビングやダイニングなどの居室をそれ以外の方角に置くことになります。直射日光を受けにくく、かつ採光性の高い東側をリビングスペースに割きたいと考える方も多いため、どちらを優先するかは家族と相談するとよいでしょう。

西向きの玄関の特徴

西といえば、夕方の西日を考慮する必要があります。建物の西側は、1日の終わりに最も強い光を放ちながら沈む日の影響を受ける場所のため、とくに夏の夕方は毎日気温が大きく上昇するエリアになると考えてよいでしょう。 心地よい気温を保つためには、断熱性を高める、扇風機やサーキュレーターなど空気をかき混ぜるツールを置くなどの工夫が求められます。また、強い直射日光を浴びることで、玄関ドアや外壁が劣化しやすいということも覚えておきましょう。 ただし、西向きの玄関もデメリットばかりではありません。冬の夕方、気温が下がる時間に太陽の光が玄関を温めてくれますし、西を玄関とする分、居心地のよい東側や南側をリビングなどに割けるのも利点です。

南向きの玄関の特徴

南側は1日中日当たりがよい方角です。マンションやアパートでも、南向きの角部屋が人気なのはこのためです。風水の観点でも南の方角は太陽の気がよく入るため、ここに玄関を配置すると、社会的な成功や名声が得られるといわれています。 もうひとつ風水の話を挙げると、南東方向は東と南のよいところを取った方角です。これは交際運が高まる方位とされており、よい人間関係とご縁がもたらされ、それに付随して金運ももたらされるといわれています。 南側は太陽光がよくあたり、暖かく明るく開放的な玄関を作りやすいという点が最大のメリットです。また、この太陽光が玄関の中をよく乾燥させてくれるので、衛生面も安心できます。植物もよく育ちますので、玄関ポーチに花や緑を配置するのもおすすめです。 デメリットとしては、夏場は1日中暑くなってしまうというところです。また、玄関前に配置されやすい駐車場にも注意してください。玄関と同じ方向に配置されやすい駐車場も南向きになるので、とくに夏の日差しをダイレクトに受けることになります。 車内が暑くなりやすく、車の劣化が早まるなどのリスクが考えられます。駐車場も南向きに置くのであれば、カーポートやガレージの設置を検討するとよいでしょう。

北向きの玄関の特徴

北向きは暗いイメージが強く「鬼門」などとも呼ばれるように、風水的な面でも気になる場所です。それ以上に冬の冷えが気になる場所ですし、夏の湿気も対策が必要です。さらに駐車場を北向きに設置することになりますので、とくに冬場の霜が大敵となるでしょう。 この場合、玄関に大きな窓や吹き抜けを設置するなどの工夫で、採光性と通風性を確保し、明るく開放的な空間を叶えられます。駐車場の霜対策には、カーポートやガレージを設けるとよいでしょう。 さらに、日当たりのよい南側を庭にしてリビングに大きな窓を設置すれば、居住スペースが明るく居心地よくなります。

 

使いやすい玄関をつくる間取りのポイントは?

冒頭にて先述のとおり、戸建住宅の玄関ホールと土間には、1.25~1.5坪(2.5~3畳)が必要です。実際に昨今では、新築を建てる際、3~5人家族に選ばれる玄関の広さは約3畳が最も多いといわれています。 これに基づいて考えると、間口に約1.35m、奥行きには約1.2m以上確保すれば、玄関としては快適なスペースが確保されることになります。この広さを念頭において、使いやすい玄関を作る間取りのポイントはどのようなものか考えてみましょう。

シューズクローク

玄関を入ってすぐ隣、土間から続くスペースを使ってシューズクロークを設けることがおすすめです。散らかりがちな玄関の靴や傘、子どもの遊び道具など、こまごましたものをまとめてシューズクロークに収めてしまえば、土間スペースをすっきり広く見せられます。 また、シューズクロークを設けることで、従来土間に配置されがちだった収納棚を排除できます。ゆとりのあるシューズクロークは、靴や荷物の片付けと取り出しにも大変便利で、近年人気の収納アイデアのひとつです。

シューズボックスとの違い

シューズクロークと混同されがちなのが、シューズボックスです。シューズボックスは下駄箱とも呼ばれ、靴やブーツの収納だけに特化したスペースを指します。 腰の高さほどのものから、天井に届くものまで大きさはさまざまですが、ボックス内部は奥行きが狭く、靴が1足ずつ入る程度の高さで細かく仕切られており、靴以外の大型アイテムの収納には向いていません。 ほかのものは入れずに靴だけを収納したい、靴のコレクションをきれいに並べたいという方には、シューズボックスがおすすめです。 一方、靴に限らず、季節の上着やアウトドア用品、子どもの遊び道具など、多種多様なアイテムを玄関に収納したい方は、シューズクロークのほうが向いているでしょう。

土間玄関

土間玄関とは土足で歩ける土間と玄関が組み合わさった空間を指します。一般的な玄関に比べて数倍の広さがあるため、テントなどのアウトドア用品、ベビーカーや子どもの遊び道具などの収納が可能です。 ガラスをはめ込んだり、明かり取りの窓をつけたり工夫をすることで、玄関全体が明るく爽やかな印象になります。

土間玄関のメリット

土間玄関の一番のメリットは、先述のとおり、外で使うものも気軽に収納できるところです。収納ラックなどを自由に取り付けられるので、ブーツや長靴のような背の高い靴、傘やカッパといった雨具なども手軽に片付けられます。 ベビーカーやアウトドア用品、園芸用品など土汚れがつきやすいものを、外から帰ってきて土足のまま簡単に収納できるのは魅力的です。床部分は土足で使うことを想定して、タイルやコンクリートなどの汚れても差し支えない、水捌けのよい素材を使うのが一般的です。 このため、もしも持ち込んだものなどで土間玄関が汚れてしまったとしても、水を使って豪快に洗い流しながら掃除できます。この特性を生かせば、土間玄関部分を使って、キャンプで汚れてしまったアウトドア用品や園芸用品を掃除することも容易です。 汚しても安心なうえ、リビングなど家族が集まる場所から少し離れたスペースになるので、ちょっとした大工仕事や観葉植物の植え替え、剪定など、集中して作業をするのにも土間玄関はぴったりな場所です。 たとえば観葉植物を置いたり、キャンプ用のチェアやテーブルを設置したりして、リラックスできる空間を作るのもおすすめです。 また、一角に少し目隠しできるスペースを作って、ごみの一時置きスペースとして活用することもできます。大きなダンボールや粗大ゴミなど、なかなかすぐには捨てられない物も、土間玄関の片隅なら邪魔にならないでしょう。 リビングやキッチンではにおいが気になってしまう可燃ゴミも、換気や掃除が簡単な土間玄関なら気になりません。

土間玄関のデメリット

便利な土間玄関ですが、やはりデメリットも存在します。この点もしっかりと頭に入れておきましょう。 広くスペースが取れればとても重宝する土間玄関ですが、問題はそのスペースです。十分な広さの土地がある場合は別ですが、土間玄関の広さにこだわりすぎると、当然居住スペースを狭める必要が出てきます。 自分たちの暮らしや家全体の大きさから、適切なバランスを見極めなければなりません。逆に小さく作り過ぎると、予想よりも使い勝手が悪くなってしまう場合もあります。土間玄関は、少し広めの3畳以上がおすすめのため、この面積を基準に考えるとよいでしょう。 また、あくまでも「土間」であるため、床と比べると圧倒的に底冷えしやすく、湿気もたまりやすい側面があります。夏場は涼しく快適な空間となりますが、冬場は非常に温度が下がるため注意してください。 土間玄関を作る際には、こういったことを考慮して、断熱材や湿気対策用の素材を用いることが推奨されます。土間玄関とほかの部屋は、引き戸などで分けられるようにしておくこともおすすめです。

ホール階段

玄関ホールの位置に設置された階段を「ホール階段」と呼びます。昨今はリビング内に配置する「リビング階段」が流行ですが、玄関を広々と開放的に見せてくれるホール階段ならではの魅力があります。 まず、帰宅してからリビングを通らずにまっすぐ2階の自室に行けるため、リビングや玄関が散らかりにくいといったメリットが挙げられます。子どもの友だちが来たときなど、家族の共有スペースを通ることなく子ども部屋へ直行できる点も大きな強みでしょう。 また、ボックス階段ではなく、スケルトン階段を採用するなどの工夫次第で、玄関をおしゃれに見せられます。ホール階段そのものの特長である開放的な空間とあわせて、家の顔である玄関をセンスよく演出できます。 グランレブリーでは、お客様のご要望をもとにオリジナルプランを作成いたします。間取りやデザインだけではなく、構造にもしっかりとしたこだわりがある「いい家」づくりに定評があります。もちろん使い勝手よく、家にマッチした玄関づくりもお任せください。 国が定める住宅性能評価の多くを最高等級でクリアした高断熱・高気密の「高性能住宅」で、心から安心できる暮らしをご提供いたします。 こちらの記事では、玄関づくりで失敗しないためのポイントとおしゃれにするコツを紹介しています。玄関のドアの種類や、取り入れたいアイデアを解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

家族全員が使う場所であり、家の印象を左右する大切な場所でもあるのが玄関です。本記事で紹介した広さや方角などのポイントを押さえて、毎日の帰宅が楽しみになる、素敵な玄関を作ってください。 グランレブリーは設計から施工までを自社一貫で行い、デザイン・性能・間取りの自由度や、住宅設備、保証、アフターサービスに至るまで、ワンランク上の高品質住宅を提供しています。 理想のマイホームのかたちづくり、資金計画から完成までのすべてにお付き合いいたします。

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