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2023.06.27 / 家づくりコラム

注文住宅の坪単価はどのくらい?建築会社別・住宅構造別に紹介!

注文住宅の坪単価はどのくらい?建築会社別・住宅構造別に紹介!

 

一戸建ての住宅を建てたい方や、将来的にマイホームを考えている方のなかには、建売住宅と注文住宅どちらを購入しようか迷っている方がいるのではないでしょうか。少しでも注文住宅を視野に入れている方は、坪単価について理解を深めておきましょう。

そこで本記事では、坪単価についての説明をはじめ、坪単価を事前に知っておくとよい理由や、坪単価の相場をご紹介します。坪単価を抑えるポイントもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

 

〇坪単価とは

坪単価とは、土地や建物の1坪あたりの価格を指します。1坪の広さは、約3.3平方メートルで、およそ2畳です。

坪単価の計算方法は、 ハウスメーカーや工務店によって異なります。本体工事費÷建物面積、または土地代÷土地の面積で求められることがほとんどです。たとえば、延床面積30坪の家を3,000万円の本体工事費で建てた場合、3,000万÷30坪=坪単価100万円の計算になります。

また坪単価のほかに、エアコン工事や地盤改良工事などの付帯工事費、駐車場や庭の工事などの外構工事費、手数料や司法書士への報酬などの諸費用がかかります。本体工事費と土地代以外にかかる費用は、合計金額の20%〜30%ほどが目安です。

 

〇坪単価が明確にわかるとよい理由

坪単位を事前に知っておくと、無理のない範囲で資金計画が立てられるメリットがあります。

たとえば、何坪の家を建てられるか、希望の間取りが可能か判断できます。地域によって土地に対する坪単価が異なるため、建築費用に対する坪単価を知っておくことで、どの地域で家を建てるべきか参考になるでしょう。

また、各ハウスメーカーや住宅構造別の坪単価がわかると、コストを抑えるためにどのメーカーで家を建てたらよいか、どのような構造の住宅にしたらよいか、などの判断がしやすいです。

将来的に住宅を建てることを考えている方は、現段階で坪単価を明確にして資金計画をすることで、理想の家を建てるために貯蓄すべき金額を明確にできるメリットがあります。結果的に、現在のお金の使い方を見直すきっかけともなるでしょう。

 

坪単価の相場

坪単価が何か理解したうえで、坪単価の相場を確認しましょう。ここでは、建築会社別と住宅構造別の2つに分けて、坪単価の相場をご紹介します。

 

建築会社別の相場

大手ハウスメーカー、工務店、ローコストなハウスメーカーの3つに分けて、坪単価をご紹介します

 

●大手ハウスメーカー

大手ハウスメーカーの坪単価の相場は、約60万円〜190万円です。坪単価の相場は幅広く、大手ハウスメーカーのなかには坪単価100万円を超えるところもあります。

大手ハウスメーカーの場合、ブランドとしての価値が高いことはもちろん、最新のデザイン技術やトレンドを積極的に取り入れています。カスタマイズオプションが豊富で、こだわりが強ければ強いほど、工事費が高くなり坪単価も上がるでしょう。

 

●工務店

工務店の坪単価の相場は、約30万円〜70万円です。大手ハウスメーカーより比較的坪単価が安く、建築費用を抑えたい方におすすめです。

工務店の場合、チェーン展開を行っておらず、店舗の規模が小さい傾向にあります。小規模な分、運営コストや経費などを少なく抑えられるので、結果的に坪単価が抑えられると考えられます。

また土地勘があったり地域の天候に合った住宅を建てられたりと、地域密着型の工務店が多いです。住宅の建築を機に、今住んでいる場所から離れた地域に引っ越す際には、引っ越し先の工務店を選ぶとよいでしょう。

 

●ローコストなハウスメーカー

ローコストなハウスメーカーの坪単価の相場は、約25万円〜60万円です。大手のハウスメーカーや工務店と比べると、とてもリーズナブルです。

ローコストなハウスメーカーは、シンプルなデザインや標準化された仕様を採用しています。さまざま種類の資材を少量だけ仕入れなくてはいけないという事態がほとんどなく、結果的に建築コストを抑えられると考えられます。

また、打ち合わせの回数を最小限に抑えたり、工場で資材をある程度組み立ててから現場に持って行って、現場での人件費を削減したりするメーカーが多いです。いかに品質を落とさずにコストを削減できるかが、ローコストなハウスメーカーの課題といえるでしょう。

 

 

□住宅構造別の相場

木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3つに分けて、坪単価の相場をご紹介します。

 

木造

木造の坪単価の相場は、約58.0万円です。木造住宅は、木材そのものが持つ自然の温かみと快適さが特徴です。木材は断熱性に優れており、冬は暖かく、夏は涼しく保つ効果があります。

また木材は二酸化炭素を吸収する能力があり、再生可能な資源として注目されています。加工しやすいため、建物の形状やデザインに柔軟性を持たせることも可能です。

 

鉄骨造

鉄骨造の坪単価の相場は、約88.3万円です。鉄骨造の住宅は、木造より建物を支えるための強度や耐久性があります。大きな建物や高層ビルを建てる際に、用いられるケースが多いです。細い鉄骨でも十分頑丈なので、柱や梁に鉄骨を使って広い空間を創出することもあります。

また鉄骨は錆びにくく耐久性が高いため、比較的寿命が長いです。定期的な塗装などは必要ないので、メンテナンスの手間も省けます。

 

●鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造の坪単価の相場は、約90.0万円です。手金コンクリート造の住宅は、地震や風の力などにもしっかりと耐えるほどの耐久性があります。鉄筋とコンクリートを用いることでより丈夫になり、建物が長く持つメリットにもつながります。

また音や振動を遮る効果があり、建物内部の音が外に漏れにくく、外部の音や振動が建物内に入りにくいです。静かな環境をつくりたい場合におすすめです。

 

♦坪単価ごとに建てられる家のイメージ

住宅を建てる際、坪単価が安いほうが全体的なコストの削減が可能です。住宅ローンを組む場合は、月々の出費を抑えられるほうがよいという方が多いのではないでしょうか。ただし、坪単価が安いだけでは、理想の家が建てられないおそれがあります。

ここでは、坪単価ごとに建てられる家のイメージを坪単価30万円〜50万円、50万円〜70万円、70万円〜100万円の3つに分けてご紹介します。

 

♦坪単価:30~50万円

坪単価が30万円〜70万円の場合、間取りや外観などがシンプルである傾向があります。ある程度完成された間取りや設計図を使って建てる規格住宅を提案されることが多く、設計コストを抑えることで、坪単価も抑えられます。

ただし、基本的に標準装備の設備しか取り入れられないので、間取りや設備ともにカスタマイズ性に劣ってしまうでしょう。家族の人数が多い場合は、希望の部屋数を設計できないケースがあります。

坪単価30万円〜50万円以内に抑えたい方は、ローコストなハウスメーカーや工務店がおすすめです。メーカーや工務店によっては、規格住宅でも無料特典やオプションを豊富に用意している場合があります。

 

♦坪単価:50~70万円

坪単価が50万円〜70万円の場合、規格住宅よりも自由度が高く、家族との団らんスペースやプライベート空間を十分に確保できるケースが多いです。そのほか、水回りにこだわったり、収納スペースを増やしたりすることもできます。

ただし、キッチンの設備やお風呂のグレードをアップできても、2階にトイレや洗面所を設置できないケースがあります。坪単価50万円〜70万円内で水回りにこだわりたいなら、1階に水回りを集約させることがポイントです。

また、規格住宅よりも内装の自由度は上がりますが、外観は凹凸が少ないシンプルなデザインが多いです。

 

♦坪単価:70~100万円

坪単価が70万円〜100万円の場合、リビングに吹き抜けをつくったり中庭をつくったりと、開放的な間取りが設計できます。家族それぞれの部屋を広めに設計したい方や、2世帯住宅を建てたい方におすすめです。

居住スペースが広いと部屋から部屋に行き来する機会が多くなるので、動線を意識した設計が必要でしょう。とくに上下階の移動が少なく済むように、各階にトイレや収納スペースが設けられていることが多いです。

また平屋の場合は、リビングと家族それぞれの部屋を1階に集約できます。2階に上がることもないので、高齢者がいる2世帯住宅にも適しています。

 

♦坪単価を抑える方法

坪単価を抑えられると、住宅ローンの月々の返済額が節約できたり、広めの土地を選べたりとさまざまなメリットがあります。

では、どうやって坪単価を抑えるのでしょうか。ここでは、本体工事費に対する坪単価を抑える方法をご紹介します。

 

♦外観や間取りをシンプルにする

外観や間取りをシンプルにすることで、使用する資材の量や種類が減り、結果的に坪単価を抑えられます。外観は、正方形や長方形などのボックス型がおすすめです。

間取りを決める際には、家族の人数から本当に必要な部屋数を明確にしましょう。これを機に、将来的な家族設計を行うことも大切です。

またいくつもこだわりたい箇所がある場合には、優先順位を明確にすることもポイントです。毎日炊事をしているからキッチンにこだわりたい、在宅ワークをしているか書斎をつくりたいなど、理由も書き出していくと優先順位を決めるときに参考にできるでしょう。

 

 

♦片流れ屋根にする

外観にこだわりがない場合、とくに屋根の形状を気にしていない方は、片流れ屋根にすることがおすすめです。形がシンプルなので、坪単価を抑えられます。

片流れ屋根の場合、1面が傾斜になっているので雨どいの設置が少なくて済みます。コスト削減だけではなく、施工期間も短縮できるでしょう。

 

♦必要な設備を取捨選択する

本当に必要な設備のみを選んで、取り付けるようにしましょう。理想の住宅を建てるために、不要な設備まで取り付けてしまうケースがあります。住宅の設備といえば、水回り、太陽光発電システム、照明、エアコンなどです。本当に求めている設備なのか、ランクを下げても問題ないか着目しましょう。

水回りの設備は、ランクによって100万円近く差が出ることがあります。キッチン設備やお風呂などのランクを下げるだけで、100万円近く建築費用を削減できる可能性があるともいえます。

太陽光発電システムを導入する際、150万円ほどの費用がかかりますが、家にいる時間が少なければ費用対効果が十分に得られないおそれがあるでしょう。太陽光発電システムを導入すれば、すべての世帯が得するわけではない点に注意してください。

照明やエアコンは、自分で用意したほうが安くなるケースがあります。自分で手配する手間はかかってしまいますが、家電量販店やディスカウントショップで手に入れるとコストの削減が可能です。

またエアコンの工事費用は、家電量販店だと複数台の取り付けで割引適用となる場合もあります。さまざまな選択肢があることを知って、比較することが大切です。

 

♦窓の数と大きさを見直す

窓の数を減らしサイズを小さくすると、坪単価を抑えられる可能性があります。窓のサイズを小さくすると、断熱性が高まるメリットにもつながります。坪単価だけではなく冷暖房費も抑えられ、月々の出費にも関わることです。

ただし、窓の数が極端に少ないと、外から取り入れられる日光量が少なくなってしまいます。その場合は、日中でも照明を使わずに過ごせるように、窓の取り付け位置にこだわるとよいでしょう。

また窓のサイズが大きすぎると、既製品のカーテンではサイズが合わずオーダーしなくてはいけません。オーダーカーテンの場合、既製品のカーテンよりも価格が高い傾向にあります。

 

複数社から見積もりを取る

住宅の建築を検討している方は、複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取りましょう。1社の見積もりだけを見て判断すると、坪単価を抑えられるチャンスを逃すおそれがあります。

とくに坪単価が高いのかわからない方は、他社と比較しながら坪単価の安いところを見極めることが大切です。見積もりを取ったあと、営業の連絡が何度も来る場合がありますが、見積もり後に断りたい場合は、正直にほかの会社に依頼する旨を伝えるとよいでしょう。

 

〇まとめ

注文住宅を検討している方は、メーカーや工務店、住宅構造によって坪単価が異なることを知っておきましょう。坪単価の相場は、大手ハウスメーカーが約60万円〜190万円、工務店が約30万円〜70万円、ローコストなハウスメーカーが約25万円〜60万円です。

住宅構造別の坪単価の相場は、木造が約58.0万円、鉄骨造が約88.3万円、鉄筋コンクリート造が約90.0万円です。ただ坪単価の安さだけを求めるのではなく、各メーカーや工務店、住宅の各構造の特徴を押さえたうえで資金計画を立てましょう。

グランレブリーでは、坪単価58万円(税別)と明確な坪単価を提示しているので、無理のない資金計画ができます。坪単価には外構費や確認申請費などが含まれているので、想定外の出費を避けられるでしょう。

グランレブリーの公式サイトからは、来場予約やカタログを請求ができるので、注文住宅を考えている方はぜひ気軽にご相談ください。

 

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