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2024.05.17 / 家づくりコラム
注文住宅の工期ってどれくらい?
注文住宅の工期ってどれくらい?遅れるケースとは
この記事では、依頼する施工会社による工期の違いや工期が遅れる場合の短縮できる方法を紹介しています。
また、工期遅れによる不安を解消して、計画的に家づくりを行うポイントも説明しています。
注文住宅はどれくらいの工期(建物の着工から完成までにかかる期間)がかかるのでしょうか。注文住宅はゼロから家づくりを進めていくため、建売住宅よりも住みはじめるまでは時間がかかります。よって、工期がどれくらいかかるか理解して、計画的に家づくりのスケジュールを組むことが必要です。
この記事では、注文住宅を検討中の皆さんに向けて、最適で計画的な家づくりができるように、注文住宅の工期について解説します。
工期が延長したり、短縮したりするケースや、最適な工期で家づくりをするためのポイントなども紹介します。
注文住宅の工期
実際に注文住宅の工期はどれくらいかかるのでしょうか。平均的に、注文住宅の工期は約2〜6ヶ月といわれています。
しかし、依頼する施工会社によって工期に違いがあるため、理由とともに紹介します。
ハウスメーカー
ハウスメーカーの工期は、約3〜4ヶ月です。
ハウスメーカーといえば、CMなどで有名な大手や中堅クラスの会社をイメージするでしょう。
大手や中堅クラスのハウスメーカーは、それぞれ自社で規格製品を持っていることが多く、建築建材をあらかじめ工場で加工できるなど、建築現場での作業負担の軽減を図れます。
また、建築資材をあらかじめストックしているケースが多いため、ウッドショックなどの影響を受けにくいことから、ほかの施工会社と比較して工期の短縮につながります。さらに、ローコストを売りにしているハウスメーカーなどは、徹底的な業務の効率化を図っているため、工期もより短くなる場合があります。よって、工期をできるだけ短くしたい方は、ハウスメーカーがおすすめです。
工務店
工務店の工期は、約4〜5ヶ月です。
地域に密着している工務店は、大手や中堅クラスのハウスメーカーとは違い、建築資材を調達や設計プランに合わせての加工も建築現場での対応が必要です。よって、必然的に工期は長くなるケースが多いです。しかし、地域に密着した工務店であれば、丁寧な仕事に定評があるため信頼でき、土地探しや担当者と密なコミュニケーションによりストレスが少なかったりするなど、メリットが多いです。よって、ある程度工期にゆとりがあり、コミュニケーションを密に取りながら進めていきたい方におすすめです。
設計事務所
設計事務所の工期は、約5〜6ヶ月です。
ほかの施工会社と比較すると、一番工期は長くなります。工期が長い理由は、設計からオリジナルで家づくりを行っていくため、建築資材なども規格品は使用できない場合が多く、一から加工する必要があるためです。工期は、こだわるほど長くなります。よって、時間にゆとりがあり、唯一無二の家づくりをしたい方は、設計事務所がおすすめです。
注文住宅の工期が遅れるケース
次に、注文住宅の工期が遅れるケースを紹介します。さまざまな理由により、工期は予想よりも長くなる場合がありますので、理解した上でゆとりある家づくり計画をしていく必要があります。
候の悪い日が続く場合
住宅の建築は、屋外での作業となるため、工期は天候に左右されます。梅雨や台風などの季節や、東北地方や北海道のように雪が多いなど、その地域の特性があります。特性を理解した上で、工期に余裕を持たせることやその時期は避けることを考慮にいれる必要があるでしょう。しかし、どんなに対策しても天気や災害を予想することはできません。工期遅れは、やむを得ない場合もあるため、工期は余裕を持って設定することをおすすめします。
大幅にプランを変更する場合
注文住宅は、施工会社とともに設計プランを立てます。プランに合わせて、建築資材を集めや加工などを進めます。大幅に設計プランに変更があると、追加で施工会社との打ち合わせや追加資材の準備などが発生して、工期が遅れてしまう場合があります。設計プランを変更したい場合は、できるだけ早く施工会社に相談しましょう。
人手・建材が不足している場合
近年は、コロナ禍などの影響によるウッドショックで、木材の価格高騰や不足が問題となっています。建築会社や施工会社は、ウッドショックによる影響を大きく受けています。そのため、建築資材のストックを持たない工務店などの施工会社では、工期が大幅に遅れる場合があるようです。また、少子高齢化の影響により、建築現場では人材不足も問題視されています。現場作業する人手を確保できなければ、工期は大幅に遅れます。
書類に不備がある場合
設計や建築のプランが確定すると、行政に建築確認申請の書類を提出する必要があります。しかし、提出書類に不備があると申請手続きが長引いてしまうため、工期が遅れる原因につながります。事前に、書類に不備がないかを確認しておきましょう。
地盤改良が必要な場合
建築予定の地盤は、建物の重さを支えられる地盤であるかを、建物を建てる前にしっかり調査を行う必要があります。そこで問題がある場合は、地盤改良が必要となり工期が遅れます。地盤改良工事の目安としては、約1〜3日ですが、費用として数十万〜数百万かかることもあります。また、地中に埋没物がある場合も、工事が中断されることがあります。埋没物のものによっては、基礎工事ができなかったり、土壌汚染につながったりする場合もあるため、注意が必要です。
家の解体が必要な場合
住宅を建てる土地に古い家がある場合は、解体が必要なため工期が遅れる要因となります。解体工事の目安としては、一般的な木造2階建てで約7〜10日かかります。土地を購入する際は、購入後に古い家の解体が必要なのかどうかも考慮に入れて、検討する必要があります。解体費用が必要な場合もあるため、事前に施工会社に確認しておきましょう。
擁壁が必要な場合
擁壁とは、高低差のある土地で、側面の土が崩れるのを防ぐために設置される壁状の構造物のことです。選んだ土地が道路よりも高くなっている場合は、側面が崩れ落ちないよう擁壁が必要です。擁壁を新しくつくったり修繕したりする場合は、工期も費用も追加で必要になることがあるため、確認しておく必要があります。
注文住宅の工期を短縮する方法
では、注文住宅の工期を短縮する方法はあるのでしょうか。前述したとおり、工期はさまざまな理由で遅れるケースがあります。遅れる原因を理解して、あらかじめ対処することで工期を短縮することが可能です。また、それほど工期が短縮できなくても、気を配ることでよりスムーズに安心して家づくりを進められます。覚えておきたい工期を短縮する方法を紹介します。
土地選びの段階から気を付ける
まずは、土地選びを慎重に行いましょう。土地によって、建築をはじめるために地盤改良や擁壁工事などが必要になる場合は、工期は遅れや追加費用が必要となります。また、古い建物がある場合も解体工事が必要になるため、どの土地を選択するかは工期を短縮するためにとても重要なポイントです。
工期が短い建築会社に依頼する
工期は、どの施工会社に依頼するかで変わります。工期が比較的短いのは、ハウスメーカーで、次に工務店、設計事務所の順番であることが一般的です。しかし、設計プランによっては施工会社で大きく差がない場合や、ハウスメーカーのなかでも工期に差があることもあります。施工会社に工期に対する要望を伝えた上で、複数の会社にお問い合わせして検討することをおすすめします。
標準仕様から大きく変更しないようにする
それぞれの施工会社は、標準的な仕様を定めています。標準仕様は、ホームページやパンフレットなどに掲載されている場合が多く、施工会社で広く多くの顧客に提供実績があるものです。標準仕様は、ストックや仕入れなどのルートも安定しており、着工から完成までの流れが確立しているため工期を短縮できます。よって、標準仕様の選択が多い施工会社を選択することで、工期も短縮できるとともに自分らしい家づくりが可能です。オプションや特殊なオリジナル設計の追加は工期が長くなる要因となるため、工期に余裕がない方には、家づくりにおける優先度に合わせて選択されることをおすすめします。
打ち合わせの往復を減らす
設計プランの作成は、工期に入る前に多くの打ち合わせが設定されます。打ち合わせの際に、家族の意見がまとまっていなかったり、何度も以前の打ち合わせで決定したことを覆したり、要望が変わってしまったりすると前に進まず時間ばかりがかかってしまいます。一生に一度の家づくりのため、こだわりは強くなる方も多いでしょう。打ち合わせの前に、しっかり家族で家づくりに対する要望をまとめて、予算やスケジュールなど優先順位を決めておくことが必要です。
特殊な設計や工法を避ける
特殊な設計や工法は、工期を延長させる要因となります。たとえば、地下室やスキップフロア、屋上テラスなどの特殊な工法を行うことで、追加工事や資材の調達をしなければならない場合もあります。よって、工期を短縮したい場合には、特殊な設計や工法は避けた方がよいでしょう。
最適な工期で建てるために
では、最適な工期で注文住宅を建てるためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。最適な工期は、家族が安心して家づくりを行え、完成した新しい家では、ゆとりのある新しい生活がはじめられるでしょう。工期は、さまざまな状況によって遅れる場合があります。天気や災害によるものなど、対策しようとしても難しい場合も多いです。しかし、工期が遅れても安心して過ごせるように、次のことを確認して進めていくことが大切です。
書面で引き渡し日を確認する
まずは、契約書で「引き渡し日(家が完成した状態で引き渡される日)」を明確にしましょう。口約束では守られない場合も多いため、書面で必ず明記してもらうようにしてください。しかし、契約書に重要事項である「引き渡し日」を明記しない施工会社は、今後の対応でも信頼ができるのか不安があります。施工会社の選定は、慎重に行う必要があります。
工事の進捗スケジュール表をもらう
次に、あらかじめ工事の遅延を防ぐために、工事の進捗スケジュール表をもらうようにしましょう。進捗スケジュール表があれば、ときどき建築現場を訪問し、大幅に遅れていないかチェックすることが可能です。スケジュールに遅れが生じている場合は、早めに施工会社と相談することでスケジュールの調整や変更を視野に入れて、対策を練れます。しかし、施工会社へプレッシャーを与えすぎると急ぐあまりに仕事が粗くなり、突貫工事になる可能性もあります。対応は慎重に行っていきましょう。
工期遅れの違約補償を確認する
契約書のなかに、工期遅れに対する違約補償が記載されているかを確認しましょう。そして、契約書を交わす前にどんな条件でどんな補償内容なのかを細かく確認したうえで、契約する必要があります。
工期が遅れると、施主側はさまざまな損害が生じます。今まで住んでいた家の退去日の変更手続きや追加家賃、退去日変更ができなかった場合は、新たな住まいを契約するための敷金や礼金、引っ越し費用などの手間がかかります。引っ越し場所によっては、会社や学校への移動交通費などが必要になります。
これらは、施工会社に補償してもらう必要がありますが、契約書に「補償はできません」と記載されていると請求できない場合もあります。まずは契約書に引き渡し日が記載しており、工期が遅れた場合の違約補償内容が書かれているかを確認し、その補償内容を理解した上で契約することが大切です。
まとめ
注文住宅を建てる際に、工期がどれくらいかかるかはとても重要な問題です。ただ、工期がどれくらいかかるかを、あらかじめ理解して計画的に進めていくことで、安心して理想の家づくりをできます。
そのためには、一生に一度の家づくりにこだわりをもちましょう。計画的に進めるためには、工期だけでなくさまざまな要素を比較や検討しながら、施工会社を選んでいく必要があります。
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