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2023.12.09 / 家づくりコラム

注文住宅に吹き抜けを設けるメリットは?費用や後悔しないポイントも解説

 

注文住宅で吹き抜けをつくるメリットは、開放感や採光性のよい、コミュニケーションとりやすいことです。

50〜250万円くらいが相場で、快適性をあげるには断熱性や耐震性をあげる施工が必要となります。

 

開放感ある上質な空間をつくるには吹き抜けが最適です。なかからも外からもデザイン性が高い住まいとなるため、満足感のある快適な暮らしが送れるでしょう。

 

この記事では、注文住宅で吹き抜けをつくるメリットについて紹介しています。

費用の内訳や建ててから後悔しないためのポイントについても触れています。

後半では、意外と迷う照明計画についても解説しているため、吹き抜けについて詳しく知りたいという方はぜひご覧ください。

 

■注文住宅に吹き抜けを設けるメリットは?

吹き抜けは、注文住宅を建てるうえでのあこがれの間取りといえます。

ではなぜそんなにも魅力的に感じるひとが多いのでしょうか。吹き抜けの魅力やメリットについて紹介します。

▼開放感がある

吹き抜けをもうけた場合、普通の天井高の部屋とはまったく違う開放感を感じられます。

1階から2階を吹き抜けにすると、見上げると天井が2階の高さにあります。

圧迫感がないため広々とした印象をあたえてくれるでしょう。

 

とくに土地面積がそこまで広くないお家では、吹き抜けを活用することで実際の面積以上の広さが感じられます。

まわりが住宅地にかこまれている、土地代が高くて広さを確保できないという立地に最適です。

また玄関ホールのうえを吹き抜けにすれば、訪れた人びとに広々とした素敵な住まいという印象をあたえられます。

上質な空間で暮らしたい、開放感をあじわいたいという方に吹き抜けはおすすめです。

 

▼採光性が高い

吹き抜けがある住まいなら採光性が高いので、あかるい日差しのなかで生活できます。

リビングに吹き抜けをもうけたら、心地よい日の光で読書やうたた寝など、ゆったりとした休日を過ごせるでしょう。

とくに都市部で家を建てる場合は住宅が密集しているので、1階だけでは光が入りにくいこともあります。吹き抜け部分に窓をもうけることで、2階からとどく光により1階も明るくなります。暗い家で生活したくないひとに吹き抜けはおすすめです。

また採光性の高い住まいは、健康面でも大きなメリットがあります。

日の光をあびると、精神を安定させる作用をもつセロトニンが活性化するため、メンタル面がよくなります。

皮膚からビタミンDをつくりカルシウムを生成できるので、骨の形成も促してくれます。

 

ビタミンDの摂取量は年々減少しており、とくに子どものビタミンD不足は近年懸念されている事項です。

日当たりのよい吹き抜けなら、自然にビタミンDを生成し、健康で丈夫な骨をつくってくれます。

 

 

▼コミュニケーションが取りやすい

吹き抜けはコミュニケーションがとりやすい間取りです。吹き抜けのうえがオープンで2階とつながっていれば、1階のリビングから声をかけても2階に届きやすくなります。なにか用事があっても、階段の下で大きな声を出さずにすみます。

 

さらにリビング階段をつければ、かならず帰宅時は顔を合わせることになります。子どもになにかあっても、すぐに気がついて声をかけてあげられます。子どもが部屋に入っても気配が感じとれるので、なにをしているか分かりやすいので安心です。

 

 

 ▼吹き抜けの例3選▼ 

実際の吹き抜けにはどのようなものがあるかの例として、株式会社グランレブリーの住宅を3つ紹介します。

1つ目大開口の吹抜けリビング

今流行りのスケルトンタイプのリビング階段×大開口吹き抜けを採用しています。壁面に大きな窓を2面ももうけることで、自然光をたっぷりと取りこめる住心地のよい住まいとなっています。

フルオープンの対面キッチンを設置することで、縦だけではなく横の広がりも感じ取れる開放感ある空間となっています。モダンで上質な内装やインテリアが魅力です。

 

2つ目スキップフロアと吹抜け

木のぬくもりがかんじられる遊び心ある住まいです。スキップフロアと吹き抜けをあわせることで空間をうまく使い、開放感を演出しています。

スキップフロアには最下階と中2階があり、子どもの遊び場に、または仕事場に利用できます。家族の気配を感じながら仕事に集中でき、目の届く範囲で子どもを遊ばせられます。

 

3つ目ホワイト基調の吹き抜け

室内をホワイトカラーで統一した、明るく清潔感のある住まいです。吹き抜けの下の大きな窓からは日の光が差し込み、室内を明るく照らしています。

西洋風のおsな内装は、キッチンや洗面所にいたるまでホワイトカラーで統一しています。玄関ドアはスリットを設けているため、エントランス部分までも明るい住まいです。

 

 

 

■注文住宅に吹き抜けを設ける場合の費用は?

吹き抜けをつくれば、毎日気持ちよくのびのびとすごせるようになります。しかし、実際に吹き抜けのある注文住宅を建てようと思ったら、気になるのは工事費用です。いくらかかるのか、費用の内訳について見ていきましょう。

 

吹き抜けの目安価格は?

注文住宅の吹き抜けの目安価格は、50〜250万円くらいです。しかし吹き抜けの広さによって価格には差が出ます。

たとえば2.0坪の場合、吹き抜け設置費用の相場は100万円くらいです。ただし、これは簡単な工事の場合の価格です。

 

吹き抜けで快適に暮らしていくためには、断熱性を高める工事が必要不可欠だからです。断熱性能の高い建材や建具の設置工事を行い、冷暖房のききやすい住まいに変える必要があります。また安全性を確保しなければならないため、耐震性を高める工事や手すりの設置などの工事をしなければならないことも多いです。

そのほか廊下の設置費用、シーリングファンや照明の購入費用などもかかります。総額200万円くらいは最低限予算をくんだほうがよいでしょう。

 

また施工会社によっても価格に差が出てきます。吹き抜けの住まいのほうが一般的な住まいより価格を安く設定している会社もあれば、吹き抜けのほうが価格を高くしている会社もあります。

吹き抜けの住まいも一般的な住まいも価格が変わらないところもあります。工事費用は会社ごとにことなるため、事前の確認が必要となります。

複数社比べてみて、よいと思った会社を選びましょう。ただし、比較する際は、建築面積の工事費用ではなく、吹き抜けにかかる費用を含んだ総合計で考える必要があるので注意しましょう。

 

建築費用は変わらない?

吹き抜けの部分は床をつらないため、建築費用は吹き抜けがない場合と比べて安くなると思っている方も多いでしょう。たしかに吹き抜けは、建築基準法では床面積に入らず、容積率に含まれません。

しかし実際は、建築費用は吹き抜けとそうでない場合とではほとんど変わらないケースが多いです。その理由は、天井と床がない分、2階の構造部分を安定させなければ耐震性が低くなるからです。

地震力の分散が弱くなり倒壊のリスクが高まるため、耐震性アップのための工事が必要です。地震に強い家とするためには、レイアウトのバランスや耐震性の高い施工がなによりも大切です。

 

 

■吹き抜けで後悔しないためのポイントは?

吹き抜けで後悔しても、家を建てたあとではもうやり直せません。吹き抜けで失敗しないためには、事前に気をつけるべきポイントを押さえておく必要があります。

 

強度を優先して考える

吹き抜けをつくる際は、強度を優先して考えましょう。吹き抜けがあると家をささえる柱がへる、また大きな窓をもうけた場合は、壁の面積が減ることになります。

 

つまりは耐震性能が下がってしまう可能性があります。おしゃれな間取りも大切ですが、安全安心のためには家の強度を1番に考える必要があります。耐震性を考える目安としては、耐震等級3の住宅だと安心できます。耐震等級3とは、住宅性能表示制度でさだめられた耐震性能の最高基準のことです。耐震等級は1〜3までの3段階にわけられます。

耐震等級1は建築基準法と同じ耐震性をそなえ、震度5までなら大損害にたえられる性能があります。耐震等級2は、等級1の1.25倍の地震にたえられます。耐震等級3は、等級1の1.5倍です。そのほか、耐震性をあげるなら、ベタ基礎を採用する、接合部分を強化する、面材を多く配置するなどの方法もとれます。

 

換気設備をつける

吹き抜けの間取りはにおいが気になる可能性があるため、事前に換気設備について検討しておく必要があります。においはあたたかい空気にのって2階にあがりやすいという性質があるからです。

吹き抜けのうえと2階のホールがつながっている間取りだと、1階の料理のにおいが2階に広がってしまうこともあります。2階のホールに洗濯物をほすスペースを作ると、洗濯物ににおいがつくことも考えられます。

においに敏感な方は、十分な性能をもつ換気設備を考えることが大事です。たとえば、大きな羽のシーリングファンをつければ、風をおこして上にあがった空気を循環させてくれます。

また気密性を高めることでも換気効率をあげられます。家の隙間をなくし、風の通り道を一定にできるので、においの広がりをおさえられます。

 

寝室や個室の配置を考慮する

注文住宅では、吹き抜けを考えるのと同時に、部屋の位置もきめていきます。吹き抜けのある住まいでは、1階の音が2階に届きやすく、寝室や個室を考える際は配置も考慮しておく必要があります。

吹き抜けのそばに寝室や子どもの部屋はおかない、もしくは使用頻度の低い部屋をおくなどです。書斎やリモートスペース、客間などがあります。

また防音グッズの利用もおすすめです。たとえば大画面のテレビは、迫力はありますが、音量が大きくなりやすいのが難点です。吸音パネルを壁にはる、組みたて式の吸音パネルを利用するなどで2階に響く音を軽減できます。

 

断熱性能を高めて寒さ対策

吹き抜けをつくるときは断熱性能を高めることで寒さに強い住まいとなります。そもそも吹き抜けのある住まいは、冷暖房のとどく範囲が一般的な住まいよりも広くなるため、部屋中が快適になるのには時間がかかります。

とくに冬はあたたかい空気が吹き抜けのうえにあがってしまうので、1階があまり暖まりません。断熱性能を高めることで、効率的に快適な温度をたもてるようになります。

断熱性を高める方法には、断熱性能の高い建材や建具の使用があります。たとえば高性能グラスウールやLow−E複層ガラスなどです。

またUA値も気をつけたいところです。UA値とは、熱の出入りのしやすさを数値化したもので、値が低いほど断熱性は高くなります。UA値の値をさげるためには気密性を高めるという必要があります。気密性が高いと、家の隙間から熱が出入りしにくいため、その設計や施工を得意とする会社を選ぶことをおすすめします。

 

 

■吹き抜けの照明計画のポイント

日中は窓から差しこむ光により明るい吹き抜けですが、夜になると天井のライトだけでは明るさが足りなくなります。夜に暗い部屋とならないためには、事前に吹き抜けの照明計画をたてておく必要があります。以下で詳しく解説します。

 

壁面に照明をつける

天井の照明だけでは暗い部屋となるため、壁面に照明をつけて明るさを調整します。効果的な照明器具としてブラケットライトがあります。ブラケットライトとは、壁面に取り付ける照明のことです。壁を照らすことで、間接的に部屋を明るくし、空間に奥行き感を出してくれます。

種類も豊富で、ペンダンド型や大理石調など、さまざまなタイプがあります。取り付ける際は、吹き抜け以外のところから見て器具が見えない角度に設置する、または壁と同化するデザインにするとおしゃれな空間となります。

ただしブラケットライトはあくまでも間接照明のため、場所や部屋の用途によっては追加の照明が必要な場合があります。たとえばリビングダイニングは、テレビを観る、食事をする、読書をする、パソコンを使うなど多目的に利用する場所です。

手元の明かりが必要な場所には、スタンドライトを利用する、テレビが観やすいようにテレビのうえにもブラケットライトをつけるなどで対策します

 

大きいサイズのペンダントライトを吊るす

シーリングファンをつけていない場合は、大きいサイズのペンダントライトをつけるという選択肢もあります。天井につるすことで部屋の空間を明るく照らしてくれる照明器具です。吹き抜け用のペンダントライトのなかには、空間を引きしめてくれて、1灯で明るさを賄えるものもあります。

ペンダントライトは、地面から3mくらいの高さに設置するとよいでしょう。脚立にのればとどく高さなので、シェード(ライトの傘の部分)のほこりとりや、電球の交換も比較的楽に行えます。またシーリングファンとペンダントライトのふたつをつけたいときは、風に巻きこまれないように、離れた場所にライトをつけるようにしましょう。

 

まとめ

吹き抜けのある住まいは、開放感がある、採光性が高い、コミュニケーションが取りやすいという3つのメリットがあります。大きな窓をもうけることで、デザイン性が高い住まいとなりやすいのも魅力です。

しかし、デザイン性がよくても、快適でなければ住心地が悪くなります。吹き抜けをもうけるときは、デザイン性と快適性を兼ね備えた住まいを建てるようにしましょう。

京都市に会社があるグランレブリーでは、断熱性や気密性を高める家づくりを行っています。また当社の住まいは、耐震性にもすぐれています。建築基準法の耐震基準の1.5倍の耐震性がある耐震等級3の強度をそなえています。

グランレブリーの住まいなら、デザイン性も高く、冬も夏も快適にすごしていただけます。そんなグランレブリーのワンランクうえの吹き抜け住宅に興味のある方は、まずはホームページからお問い合わせください。

 

 


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