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2023.10.07 / 家づくりコラム
注文住宅におけるコンセントの位置と数のおすすめを紹介
⚫︎住宅を建てるにあたって、コンセントをどこに、いくつ設置するかは重要なポイントです。
本記事では、コンセントの種類や設置場所、そしてコンセントを設置する場所を決める基準について取り上げます。
注文住宅を建てる際に大切なポイントはいくつかありますが、見落とされがちなのがコンセントの位置です。
コンセントは生活の快適度にも関わってきますが、どのような基準で数や位置を決めればよいのかわからない、という人もいるでしょう|ω・`)
そこで、今回は注文住宅を建てるときに失敗しないコンセントの位置と数についてご紹介しますので、最後までご覧ください(๑˃̵ᴗ˂̵)و !
■コンセントの種類
家電製品に電源を供給するために必要なコンセントですが、よく観察してみるとさまざまな形状のものが存在しています。日本の一般的な家屋で利用されているコンセントは、以下の通りです★
単相100V
日本で最も一般的なコンセントといえば、やはり単相100Vでしょう。縦穴が2つ並んだ形状をしており、住宅の壁や天井など、さまざまな場所に設置してあります。使用用途も幅広く、冷蔵庫や洗濯機などの家電から、スマートフォンまで利用可能です☆
ちなみに、単相100Vのコンセントはよく観察してみると、右側の縦穴の方が小さく作られています。これはコンセントに極性があるからです。普段使用している家電ならともかく、機器の中には左右の極性を合わせる必要のある機器もあるため、電気を安全に使用するための工夫といえます♪
単相200V
単相200Vとは、照明やIHクッキングヒーター、エアコン、そしてエコキュートなど大きな電力が必要な機器に使用するコンセントです。最近はオール電化を取り入れている家庭も増えており、見かける機会が増えているコンセントでもあります(ˊ˘ˋ* )
単相100Vのコンセントと単相200Vのコンセントは、差し込み口の形状や電圧に違いがありますが、電気料金に大きな差はありません。また、当然ですがコンセントの電圧を100Vから200Vに変更するためには工事費用がかかります。そのため、家を建てる段階で単相200Vのコンセントをどこへ設置するのかよく検討しておきましょう! ٩(ˊᗜˋ*)و
接地極付きコンセント
接地極付きコンセントとは、漏電を防ぐためのアースが付いたコンセントです。通常のコンセントプラグの挿し込み口の下に、アース線をつなぐ端子が設けられています。日本ではあまり見かける機会はあまりありませんが、海外では主流となっている形状のコンセントです★
冷蔵庫や電子レンジを使用するキッチン周り、そして洗濯機や乾燥機を設置する風呂場など、主に水回りなどに設置されます。万が一家電が壊れても、アースをつないでいれば感電するリスクをなくせるでしょう♪
USBコンセント
USBコンセントは、スマートフォンやタブレットなど、USB対応機器の充電ができるコンセントです。近年は住宅のみならず自動車や新幹線、飛行機にもUSBコンセントが常設されています( *¯ ^¯*)
手持ちのデバイスを充電するためには、大きくて嵩張る電源アダプターを持ち歩く必要がありますが、USBコンセントがあれば余計な荷物を増やす必要がありません。また、USBは世界共通規格のため、海外仕様の端末でも変圧器を使用せずに充電ができます★
床下コンセント
床下コンセントは、読んで字のごとく床下に収納されているコンセントです。プラグが床下に収納されている収納型と、必要なときに床下から飛び出してくるポップアップ型の2種類があります("Ü")
延長コードがなくても、使いたい場所で電化製品を使用できるのが大きな利点です。ダイニングテーブルの近くでホットプレートやたこ焼き機などを使用するのを想定して、キッチン周りに設置すると役立ちます!
テレビコンセント
テレビコンセントとは、その名の通りアンテナ端子が付いたテレビ専用のコンセントのことです。設置してあるのは家の中心となるリビングやベッドルームが多く、配置の高さに特別な基準はありません★
テレビコンセントは通常のコンセントと異なり、丸い形をしています。形状はネジ式のF型ジャック、それからネジなしのプッシュ式ジャックの2種類があり、現在はF型ジャックの方が主流です♪
屋外用コンセント
屋外用コンセントは屋外照明や防犯カメラ、電動芝刈り機などを使用する際に便利な存在です。また、クリスマスのイルミネーションやお花見など季節のライトアップにも役立ちます(*•ᴗ•*)و
ただし、屋外に設置するため第三者による盗電に警戒が必要です。見えにくい場所に設置する、室内から屋外コンセントへの電源供給をコントロールできるスイッチを設けるなど、盗電されない工夫をしましょう★
■コンセントの位置と数のおすすめ
快適な家作りを目指すにあたって、コンセントをどこに、いくつ設置するかはとても重要です。おすすめのコンセントの位置と数は、コンセントを設置する場所によって異なります。順番にチェックしていきましょう♪
エアコン
夏になると連日35度以上の猛暑日が続くようになっている昨今、エアコンはすべての家にとって必須の存在となりました。エアコンは天井付近に取り付けるため、それにともないエアコン用のコンセントも天井近くの壁に設置されます!
エアコン用のコンセントを作る場所は、エアコンの横、または下がおすすめです。天井やエアコンの上にコンセントを設置すると、コンセントの抜き差しのたび踏み台を使用する必要があり、非常に手間がかかりますΣ(๑ °꒳° ๑)
エアコン用のコンセントはあとから増設もできますが、工事費がかかるためあまりおすすめできません。家を新築する段階で、可能な限りすべての部屋にエアコン用のコンセントを設置するとよいでしょう♪
キッチン
家の中でもとくに家電が多く集まる場所がキッチンです。冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器など、普段使いする家電の名前を出すのに枚挙に暇がありません。そのため、コンセントの位置や数を考えて設置しないと、使い勝手の悪いキッチンになってしまいます|⌔•..)
キッチンのコンセントは、一般的に作業台の前壁に設置するのがおすすめです。冷蔵庫用のコンセントは埃が溜まって発火するリスクを下げるために、壁の上など目視できる場所に設置しましょう♪
また、キッチンは水を使用するため漏電やショートが発生しやすい場所です。事故を起こさないためにも、水回りにはコンセントを設置しない方がよいでしょう。どうしてもコンセントを設置する場合は、アース付きのコンセントにするのをおすすめします★
リビング
リビングもキッチンと同じく、テレビやエアコンなど家電を多く使用するスペースです。コンセントが足りないためタコ足配線が増えがちですが、タコ足配線は火災のリスクを大きく高めます。そのため、家を建てる段階で十分なコンセントの数を確保しましょう(*p'∀'q)
まず、テレビを設置する場所にテレビコンセントを含め2口以上コンセントを作るのをおすすめします。テレビ周辺にはレコーダーやスピーカー、家庭用ゲーム機などを設置する機会が多いです。また、長く生活を送ると自然と家電も増加するため、必要に応じて4口以上コンセントを設置するのもよいでしょう☆
寝室
布団乾燥機や掃除機など、布団の手入れに関係する家電を使用する機会もあるため、寝室にもコンセントが必要です。コンセントの配置は数が適切でない場合、延長コードや電源タップを使用する羽目になり、気がついたときにはタコ足配線だらけになっていたというケースもあります|ૂ•ᴗ•⸝⸝)”
寝室にコンセントを設置する場合は、スマートフォンの充電や照明の設置に便利なベッドサイドやナイトテーブルの近くがおすすめです。そのほかにも、寝室を誰が、どのように利用するのか想定しながら設置箇所を考えるとよいでしょう♪
洗濯機
生活必需品ともいえる洗濯機を設置する場所には、アース付きのコンセントを作りましょう。キッチン周りで使用する家電もそうですが、水を扱う場所のため漏電したときに感電する可能性があります・・・
コンセントの設置位置については、できるだけ洗濯機よりも高い位置に取り付けるのがおすすめです。一般的には、床から110cmにコンセントが設置されます。もし使用する洗濯機が決まっている場合は、あらかじめ洗濯機のサイズに合わせてコンセントの設置位置を決定してもよいでしょう(。・ω・。)o
洗面所
身だしなみを整える場所の洗面所でも、ドライヤーやヘアアイロンなどを使用するためコンセントは必要です。ただし、やはり水回りに設置するコンセントなので、水はねが原因で感電やショートを引き起こす可能性があります★
洗面所に設置するコンセントは、むき身のままではなくミラー収納の中に設置できるものもあります。水はねによる感電や漏電を防げるだけでなく、洗面所の見た目も清潔にできます♪
トイレ
日本のトイレといえば、ウォシュレットが必需品です。そのため、ウォシュレット用のコンセントが最低限必要になります。設置位置としては、ウォシュレット本体の電源コードは正面から見て左側から出ているため、コンセントも便器に向かって左側の場所に設けるのがよいでしょう☆
ちなみに、トイレは部屋同士の寒暖の差によって発生するヒートショックが起きやすい場所でもあります。そのため、ウォシュレット用のコンセントだけでなく、暖房機用のコンセントも設置するのがおすすめです。出口付近にコンセントを作れば、プラグタイプの消臭機器も設置可能になります(◦ˉ ˘ ˉ◦)
階段/廊下
掃除機をかけるのを考えると、廊下には最低でも1口はコンセントを設置するのをおすすめします。足元を照らす目的で照明を設置する、水槽を置くなど家電を複数使用するのを想定している場合は、コンセントを取り付ける箇所を増やしましょう★
階段は、昇り始めと昇り終わりにコンセントを設置すると掃除機をかける際に便利です。また、階段の途中にコンセントを設ければ照明も設置できるため、夜間でも安全に階段を登り降りできるようになります☆
屋外
屋外にもコンセントを設置した方がよいケースもあります。たとえば、玄関周りに防犯センサーやカメラを設置する場合、コンセントがなければお金を払って増設しなければなりません。家の安全のためにも、屋外コンセントを設置するのをおすすめします٩(๑´꒳ `๑٩)
■コンセントの位置の決め方
最後に、コンセントの位置を決め方について解説します。適切な位置にコンセントを配置できるように、コンセントの位置決めの手順を順番に確認していきましょう☆
現在の状況を把握する
まずは、現在使っている家電、そしてこれから購入する予定の家電をリストアップし、現在の状況を確認しましょう。これからいくつコンセントが必要になるのか把握するためにも、重要な工程です♪
家電をリストアップしたら、家電を使う場所とタイミングをエリアごとに整理します。たとえば、キッチンの場合は使用家電の名前が冷蔵庫と電子レンジ、そして使うタイミングは両方とも毎日とメモしましょう★
このとき、季節によって使用する家電、扇風機や除湿機、電気ヒーターなども一緒に書き出してください。使用頻度が高くないホットプレートなどの家電のリストアップも、忘れないようにしましょう(*´∇`*)
間取り図に家具と家電を配置する
使用予定の家電のリストアップが完了したら、間取り図を用意してください。そこへ家具、そしてリストアップした家電を配置しましょう♪
家具と家電の配置をする際は、最初に家具の場所を決めてから家電の場所を考えてください。たとえば、食器棚の位置が決まると、そこに収める家電と必要なコンセントの数が明確になります。このとき、可能であれば実際に配置する家具と家電のサイズもメモしておくと、よりイメージがしやすくなるでしょう★
また、季節によって模様替えをする可能性がある場合は、模様替えをしたあとの家具と家電の配置も点線などで書き入れてください|q•д•,,)
コンセントの位置と数を決める
家具と家電を書き込み終わったら、コンセントの位置と数を決めていきます。コンセントは、家具に隠れず家電のコードが十分届く位置に配置しましょう。コンセントが家具に隠れてしまうと、そもそもコードの抜き差しができませんし、コードが届かないのも意味がありません(; ・`д・´)
コンセントの数は、多めに設置しましょう。家を建てるときにコンセントを1つ設置するのは2,000円から3,000円程度で済みますが、家を建ててからコンセントを増設すると数万円かかります。家電を同時に使用すること想定して、多めに設けた方が安心です(`・ω・´)ゞ
コンセントの位置と数が決まったら、都度間取り図に書き込んでいきましょう。このとき、床からの高さもメモしてください。配置する家具によって、適切なコンセントの高さは異なります♪
将来の生活を想定する
最後に、将来的に必要になりそうなコンセントを追加しましょう。たとえば、将来子供が大きくなったらスマートフォンやパソコン、タブレットなどを使用する機会が増えるでしょう。もちろん使わない可能性もありますが、使う可能性がある以上はコンセントを多めに設置するのが賢明です◎
まとめ
以上、注文住宅におけるコンセントの位置と数のおすすめ、そしてコンセントの種類について取り上げてきました。生活エリアによって必要なコンセントの位置と数、そして種類は大きく変わります。後からコンセントを増設することも可能ですが、安くない工費がかかるため、できるだけ新築の段階で必要なコンセントを設置できるようにしましょう♪
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