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2023.06.04 / 家づくりコラム
注文住宅と建売住宅の価格差は?どちらがお得なのか
注文住宅と建売住宅の価格差は?どちらがお得なのか
「注文住宅と建売住宅はどのくらい価格差があるの?」
「どのような流れで家を購入するのかが知りたい」
上記のような疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
住宅には「注文住宅」と「建売住宅」の2種類があります。それぞれ異なる特徴を持っており、価格にも違いがあります。家を購入する際にはどちらかを選ぶ必要があるため、どのような特徴があるのか把握すると、後悔のない住宅選びが可能です。
この記事では、注文住宅と建売住宅の価格差や特徴などについて詳しく解説します。家を購入する際に、どちらを選べばよいかわからないとお悩みの人は、本記事を参考にして自分に合った住宅選びにつなげましょう。
《注文住宅と建売住宅の価格差》
2021年度フラット35利用者調査では、注文住宅と建売住宅の価格は以下のとおりとなりました。
注文住宅 3,752万円
土地付き注文住宅 4,455万円
建売住宅 3,605万円
注文住宅と建売住宅では注文住宅が33万円安く、土地付き注文住宅と建売住宅では、建売住宅が850万円安い結果となりました。注文住宅は土地代を除いた価格のため、土地代を含むと、土地込みの販売価格である建売住宅がトータルで安い結果となります。
注文住宅の価格が高くなる理由は、こだわりを持った住宅が作れるため、資材やデザインにかかる費用が高くなるからです。建売住宅の場合、外観や構造が同じような住宅が建てられるため、資材の調達コストや人件費が抑えられ、販売価格が安くなります。
●注文住宅の特徴●
注文住宅とは、間取りや外観など自分の希望に沿って建てる住宅を指します。土地によって間取りも変化するため、気に入った土地を見つけたら、住宅の広さや部屋の配置など自由にセッティングが可能です。
ここでは、注文住宅のメリットとデメリットを紹介します。注文住宅を家で建てようか考えている人は、ぜひ参考にしてください。
◎メリット
注文住宅は、間取りや家のデザインを自由に決められる点が魅力で、予算の範囲内であれば自分の希望する家の建設が可能です。
ほかの住宅と同じようなものではなく、自分だけのオンリーワンの住宅が建てられます。外観や間取り、収納の広さなど、隅々までこだわり抜いた住宅が建てられる点が、建売住宅との一番の違いと言えます。
また、注文住宅は建設中の状態が確認できます。完成までの過程がみられるほか、気になった部分に対して施工業者と相談できるので、住宅への愛着も沸くでしょう。
メーカーによっては第三者による点検を実施しており、建売住宅と比べても住宅の欠陥が発生する確率が低い傾向にあります。そのため、引き渡し後の不具合に悩まされにくい点も特徴です。
△デメリット
見積もりから引き渡しまでに、長期間を要する点がデメリットのひとつです。土地を探すところから始める場合もあるため、土地が見つからないときは、その分入居時期が遅れてしまします。
土地を購入する場合、地質調査を行う必要があります。また。間取りについての話し合いも何度も重ねる必要があり、完成するまでに約1年前後かかるのが一般的です。こだわりが強いほど完成までに時間がかかり、引き渡しが遅くなります。
建設途中の建物を見られる点は魅力ですが、完成した姿が想像しにくい点もデメリットでしょう。間取りの設計時などに3Dで作られた画像で完成イメージが確認できますが、実物とは異なるため、完成した住宅を見た際にイメージと違って見えてしまう場合もあるでしょう。
注文住宅は建売住宅に比べて、資金計画が複雑になります。契約を結ぶ時や着工時などで支払いが発生する場合もあり、住宅が完成するまでの間に必要資金の把握が必要です。
●建売住宅の特徴
建売住宅とは、建物と土地がセットで販売されている住宅です。購入から引き渡しまでがスピーディーに進められる点が特徴で、まとまったエリアに同じような外観の建物を建てて販売しています。
建物が完成してから販売するケースが一般的ですが、なかには建設中の段階で販売している場合もあります。ここでは、建売住宅のメリットとデメリットを紹介しますので、建売住宅の購入を検討している方は是非参考にしましょう。
◎メリット
建売住宅はすでに完成している住宅を見学し、購入の検討が可能です。注文住宅とは違い、複数な手続きが不要で、土地と建物をまとめて購入できます。実際に出来上がっている状態を確認できるため、生活イメージがしやすく、住み始めてからのギャップを感じにくいでしょう。
複数の住宅を建てる際に工数や使用する資材を統一することで、コスト削減につながります。そのため、注文住宅と比べても価格が割安な住宅が多い傾向です。
また、土地探しや住宅プランの相談などを行う必要がなく、早くて1か月ほどで入居が可能です。できるだけ早く戸建て住宅が欲しい人は、建売住宅がおすすめです。
△デメリット
建売住宅はすでに完成した住宅を購入するため、完成までの過程を確認できない点がデメリットです。建設中に何かしら気になる点があっても施工会社に相談できず、入居後に何らかの不具合が発生する可能性もあります。
建物に不具合がないか心配な場合は、建築家など専門家に依頼して、購入前にチェックしてもらう方法も検討しましょう。
分譲地に建つ場合、外観や内装のデザインが似たようなものとなるため、建物自体に個性が生まれにくくなります。そのため、住宅に個性を求めたい人にとっては、物足りない印象を持ちやすいでしょう。
場所は住宅メーカーが決めるため、気に入った住宅でも会社や学校まで距離がある場合に、不便を感じることも考えられます。建売住宅を購入する際は、通勤通学に影響がないエリアであるか確認する必要があります。
注文住宅と建売住宅の入居までの流れ
注文住宅と建売住宅では、入居までの流れがまったく異なります。ここでは、それぞれの入居までのながれについて、詳しく解説しま
す。間取りの設計の有無や支払いが必要な場面など、所々に違いがありますので、購入を検討する際の参考にしましょう。
注文住宅の入居までの流れ
注文住宅での購入を決めてから、引き渡しまでの主な流れは以下のとおりです。
- 住みたい家のイメージを決める
- 資金計画を立てる
- 住宅メーカーや工務店などに依頼する
- 土地を探して地質調査する
- 間取りや設備を考える
- 工法や構造について調べる
- 依頼する業者を絞り、見積もりを依頼する
- 依頼する業者を正式にきめる
- 設計と見積もりをとる
- 工事請負契約を締結する
- 建設工事中の重要なポイントで立ち合いを行う
- 完成・引き渡し
注文住宅は、購入の検討から引き渡しまでに多くの工程をこなす必要があるため、最短でも9か月かかります。住宅にこだわりたい場合は、打ち合わせの回数も多くなるため、すぐに着工まで進めるわけではありません。
注文住宅で家を建てる際は、住みは始めたい日から逆算して住宅メーカーとの相談を進めていくとよいでしょう。予算を決める際は、住宅にかかる費用と住宅ローンで借入ができる額を抑えておくと、どのくらいの予算で収まるか把握できます。
住宅メーカーを選ぶ際は、複数のメーカーの比較が重要で、大手やローコストを売りにしているメーカーなどさまざまです。住宅総合展示場へ足を運び、メーカーの担当者から話を聞くことも手段のひとつです。
建売住宅の入居までの流れ
建売住宅に入居するまでの流れは以下のとおりです。
- 購入のタイミングを検討する
- 購入するための予算を決める
- 住宅に求めるポイントを考える
- 建売住宅を捜す
- 購入する住宅を決め、購入手続きを進める
- 引き渡し
建売住宅はすでに完成しているものが多いため、注文住宅に比べて、引き渡しまでの工程が少ない点が特徴です。
購入する際の予算決めは重要です。できるだけよい家に住みたいと考え、予算を度外視して購入を決めた場合、ローンの支払いが後々重くのしかかってしまいます。ゆとりのある支払いができるよう、月に支払える金額を見積もったうえで予算を決めましょう。
契約を結ぶ際は、手付金を支払うケースが一般的です。手付金の額は販売価格の5~10%が相場となっており、契約前に用意しておく必要があります。契約と同時進行で住宅ローンの審査申し込みも行い、審査の結果が出るまでおよそ2~3週間かかります。
手付金の支払い後に、住宅ローンの審査に落ちて契約が破談にならないよう、事前審査で問題なく通過できるか確認が重要です。住宅ローンの審査に落ちた場合でも、売買契約のなかに住宅ローン特約が付加されていると、手付金が返ってくる場合もあります。
注文住宅と建売住宅を比較
注文住宅と建売住宅では、異なる点がさまざまあります。ここでは、以下の項目について注文住宅と建売住宅を比較しますl。
- 自由度
- 仕上がりイメージ
- 建築工程
- コストの安さ
- 資金計画の立てやすさ
- 契約方法
それぞれの違いを把握して、住宅選びの参考にしましょう。
自由度
注文住宅は建売住宅とは異なり、自由な設計が可能である点が特徴です。部屋の配置や広さなど、住宅メーカーや工務店と相談しながら自分が求める住宅が作れるため、完成後の満足度は高いでしょう。
仕上がりイメージ
建売住宅の場合、すでに完成した住宅の見学が可能です。見学した際に家具の配置のイメージがつきやすく、実際に住んでいる状況が想像しやすいでしょう。建物内からの眺めも確認できるので、周りの風景や日当りの場所も確かめられます。
注文住宅は実際に住宅の中を見られるのは完成後のため、実際に住んでいるイメージが掴みにくいでしょう。しかし、間取りの設計時に3Dで完成イメージが確認できるほか、構造見学の際にも玄関やキッチンの配置が把握できたりもします。
建築工程
注文住宅の場合は、基礎工事の段階から工事の中身を確認できます。工事途中で気になった点があれば、その都度施工会社への相談も可能です。こまめに工程をチェックすることで、施工会社側にもいい緊張感が生まれ、住宅内の欠陥が生まれにくくなります。
建売住宅の場合は、完成前の確認が難しく、大まかな構造を遠くから見るくらいが限界です。細かな部分のチェックも難しいため、引き渡し後に欠陥が見つかることも珍しくありません。
コストの安さ
建売住宅は、同じような住宅を分譲地に建てるケースがあるため、資料の一括調達や、建築工程の統一などでコスト削減が可能です。コストを削減した分は販売価格にも反映され、注文住宅よりも安く手に入れやすくなっています。
注文住宅の場合、人によって間取りやデザインにこだわりをもつこともあるため、資材の調達や人件費が多くかかってしまいます。自由に設計できる分、購入時の価格は高めです。
資金計画の立てやすさ
建売住宅の場合、土地と建物の価格を合算したものが販売価格となります。10万円程度の申込金と手付金、住宅ローンでの支払い分が総額となるため、資金計画が立てやすいでしょう。
注文住宅は、引き渡しまでの間に何度か支払いが発生します。申し込み時に手付金と土地代金の支払いが必要です。土地代は現金での一括払いだけではなく、分割融資やつなぎ融資の利用で現金を用意できなくても支払いが可能です。
しかし、賃貸物件に住んでいる場合、家賃との二重払いとなるため注意しなければなりません。建築工事請負契約や着工後にも着手金と中間金の支払いが発生するため、建売住宅よりも資金計画の作成が複雑になります。
契約方法
建売住宅は、不動産会社から重要事項の説明を受けた後に売買契約に進みます。その際に手付金の支払いも発生し、振り込みの場合は契約前に振り込み手続きを済まさなければならないため、注意が必要です。
注文住宅には、「工事請負契約」と呼ばれる契約があり、住宅メーカーと施主との間で契約が取り交わされます。工事請負契約の際に添付される書類は以下のとおりです。
- 工事請負契約約款
- 設計図書
- 仕様書
- 見積書
どのような住宅のするか自由に決められる分、必要書類もかなりのボリュームです。工事請負契約を結んだ後に工事の着工と融資が実行されます。内装に関しては、工事請負契約の後に「変更契約」を締結したうえで、最終的に決定となる場合もあります。
注文住宅と建売住宅はどちらがお得?
価格で見た場合、注文住宅よりも建売価格が安いため、強いこだわりがなく一般的な住宅で満足できる人は、建売住宅がおすすめです。
資材の調達コストや、人件費が注文住宅よりも安く抑えられる点が、建売住宅の魅力です。申し込み前に価格に見合った住宅であるか確認を行うと、購入後に公開する心配がなくなります。
注文住宅の平均価格は高いものの、なかにはローコスト住宅を取り扱っているメーカーもあります。こだわりたい部分を最低限に抑えることで、注文住宅でも安く抑えられるでしょう。
また、価格差は地域によって異なるため、お住まいの地域の相場を確認して、注文住宅か建売住宅かを選ぶこともひとつの手段です。
良いとこどりで建てられるグランレブリーの魅力
グランレブリーは注文住宅よりもリーズナブルで、建売住宅よりも自由にカスタマイズできる、ハイブリットな住宅を提供できます。間取りや設備、キッチンなど、さまざまなオプションから選択可能です。
建築コストを抑えつつ、こだわりが詰まった家が作れる、まさにいいとこ取りの家づくりがグランレブリーで実現可能です。
また、コストを抑えながらもZEH基準の断熱性能を備えた断熱材やサッシを使用しています。高い断熱性で、夏は冷房の涼しさを逃さず厚さを感じにくいでしょう。冬場は暖房の暖かさが部屋中に行き渡り、冷気が入り込まない構造となっています。
断熱性能のみならず健康にも配慮した、ノンホルムアルデヒドの高性能グラスウールを使用し、人体へ影響を及ぼす心配もなく、快適な住空間も実現しています。
坪単価は58万円(税別)と明確に設定されており、外構費や確認申請費なども含まれている点も魅力です。費用形態も複雑ではないため、資金計画も立てやすくなっています。できるだけコストを抑えて自分好みの家を作りたい人は、グランレブリーがおすすめです。
〇まとめ〇
今回は、注文住宅と建売住宅の価格差や、それぞれの特徴について解説しました。注文住宅は価格が高くなりますが、間取りや外観のデザインなど自分好みに設計できる点が魅力です。ほかにはない、個性を感じる住宅を作りたい人におすすめです。
建売住宅は完成している住宅を購入するため、自由度は劣りますが、注文住宅よりも安い点が特徴です。できるだけコストを抑えて購入したい人向けの住宅となります。
注文住宅と建売住宅は購入かの検討から引き渡しまでの流れが異なり、資金計画の立てやすさにも違いがあります。そのため、購入後のローンの支払いに生き詰まらないよう、住宅メーカーとの支払い計画を綿密に立てることが重要です。
住宅の購入は、人生で最も大きな買い物と言われているので、時間をかけて納得のいく住宅を購入しましょう。